英語の勉強を続けている。毎日やっている。でも、上達している気がしない。
こういう状態に陥ったことはありませんか。
単語を覚えても、会話で出てこない。リスニングの練習をしても、ネイティブの英語が聞き取れない。英作文を書いても、前より上手くなった気がしない。
「これだけやっているのに、なぜ変わらないのか」
そう感じて、英語をやめてしまう人がいます。でも、やめてしまうのは、もったいないかもしれません。成果が見えないとき、脳の中では何かが起きているからです。
英語は、筋トレと違う
筋トレは、続けると目に見えて変化が出ます。毎日腕立て伏せをしていれば、1ヶ月後には腕が変わっている。数字で測れる。鏡で確認できる。
英語は違います。
毎日単語を10個覚えても、1ヶ月後に「あ、流暢になった」という実感は出てきません。英語の上達は、じわじわ積み上がって、ある日突然「あれ?できるようになってる」という形で現れます。
この「突然できるようになる」という感覚、経験したことはありますか?
英語学習者の多くが、ある日突然「今、聞き取れた」「前より読める」「口から出てきた」という瞬間を経験します。毎日少しずつ積み上がっていたものが、あるタイミングで一気に表面に出てくる。
これは偶然ではありません。脳の仕組みで説明できることです。
潜伏学習とは何か
心理学に「潜伏学習(latent learning)」という概念があります。
表面上は変化していないように見えても、脳の中では学習が着実に蓄積されていて、あるタイミングで急に成果として現れるという現象です。
英語学習は、まさにこれが起きやすい領域です。
毎日英語に触れることで、脳の中では音のパターン、単語の使われ方、文の構造、文脈から意味を読み取る力、これらが少しずつ蓄積されています。でも、その蓄積は表面には見えない。だから「上達していない」と感じる。
でも実際には、脳の中でネットワークが着々と作られています。そしてあるタイミングで、そのネットワークが突然つながる。「聞こえた」「わかった」「出てきた」という瞬間が来る。
成果が見えない時期は、何も起きていないのではありません。見えないところで、確実に何かが積み上がっています。
やめてしまう人と、続けている人の違い
英語学習で挫折する人の多くは、この「成果が見えない時期」にやめてしまいます。
「これだけやっているのに変わらない。向いていないのかも。やっぱり無理なのかも」。そう感じて、手を止めてしまう。
でも、英語が上達した人たちを見ていると、共通していることがあります。
成果が出る前に、小さくアウトプットを始めていることです。
完璧になってから使おうとしない。まだ上手くないうちから、英語を外に出し始める。英語で1文日記を書く。好きな英語の動画にコメントをする。短いメッセージを英語で送ってみる。
このアウトプットが、潜伏していた学習を表面に引き出すきっかけになります。
インプットだけを続けていると、蓄積はされていくけれど、それが表に出るタイミングが来にくい。アウトプットすることで、脳が「これは使う情報だ」と認識し始めて、蓄積が一気に活きてくる。
成果が見えないときに、やること
成果が見えないとき、やめることより先にやれることがあります。
アウトプットの形を変えてみる
今まで読むことと聞くことが中心だったなら、書くことを加えてみる。書くことが中心だったなら、声に出して読む練習を加えてみる。インプットとアウトプットのバランスを変えると、停滞が動き始めることがあります。
3ヶ月前の自分と比べる
昨日の自分と比べると、変化は見えません。3ヶ月前、半年前に書いた英語と今の英語を比べてみてください。必ず「あのころより書けるようになっている」という発見があります。成長は、積み上がった後にしか見えません。
「使える場所」を作る
成果が見えない一番の理由は、英語を使う場所がないことです。使う場所があれば、「あ、これが言えた」「これが伝わった」という実感が生まれます。実感が、続ける動機になります。
どこで英語を使いますか?使う場所を一つ決めてみてください。
上達は「ある日突然」やってくる
英語学習に成果が見えないとき、脳の中では着実に何かが蓄積されています。
それが表に出るのは、ある日突然です。
「あれ?今聞き取れた」「前より読むのが速くなった」「口から自然に出てきた」。この瞬間が来たとき、続けてきてよかったと思えます。
でもその瞬間は、やめてしまった人には来ません。続けている人にだけ来ます。
成果が見えない時期は、やめどきではありません。脳が一番頑張っている時期かもしれない。
英語で自分の言葉を世界に届けてみたいという方は、Write Up Labの養成講座をのぞいてみてください。