YMさん(会社員・小学生のママ)|認定エッセイストインタビュー
大学では英語学科に通い、ずっと英語への憧れを持っていたYMさん。
けれど、仕事では英語を使う機会がなく、「このままダラダラと時間が過ぎていくのかな」と感じていました。
そんな彼女を動かしたのは、どんどん英語を身につけていく娘の姿と、心の奥にずっと蓋をしてきた「私もやりたい」という気持ちでした。
言い訳をやめ、自分のために一歩を踏み出したYMさんのストーリーを伺いました。
娘の英語に、ショックを受けた日
受講前、英語に対してどんな気持ちを持っていたのか。
YMさんは、「ずっと憧れはあった。でも仕事でも必要ないし、ズルズルとここまで来てしまっていた」と振り返ります。
そんな中、一番こたえたのが娘の存在でした。
小学生の娘は英語の吸収が早く、どんどん話せるようになっていったと言います。
良かれと思って簡単な英語で話しかけると、想像以上に流暢な英語で返事が返ってくる。
でも、自分には何を言っているのか分からない。
「このまま置いていかれるような、なんとも言えない虚しさがありました」
娘の成長を嬉しく思う一方で、自分だけが立ち止まっているような感覚もありました。
私は「言い訳人間」だった
それでも、すぐに何かを始められたわけではありません。
当時の自分を、YMさんは「言い訳人間だった」と振り返ります。
仕事が忙しいから。
子どもがいるから。
やりたい気持ちはあるのに、できない理由を探してしまう。
そんな自分を変えたいと思うようになったきっかけの一つが、律子先生との出会いでした。
「やりたいことを、素直にやりたいと言える自分になりたい」
そう思ったことが、受講への一歩につながりました。
実際に始めてみると、仕事や育児で忙しい中でも、自分の好きなことに向き合う時間が本当に楽しかったと言います。
仕事で嫌なことがあっても、英語に向き合う時間があることで気持ちを切り替えられ、以前より明るく過ごせるようになりました。
「オタク気質」も、書くと武器になる
実際に英語エッセイを書いてみて、YMさんが感じたのは「思っていた以上に楽しい」ということでした。
自分の感情や、これまで経験してきたことを英語で表現する作業そのものが面白かったと言います。
特に印象的だったのが、日本文化について「私はこう思う」という自分なりの視点を掘り下げていくことでした。
これまで経験してきたことや、興味を持ってきたことが、文章の中ですべてつながっていくような感覚があったそうです。
「自分の持つオタク気質な視点も、コラムなら武器になる(笑)」
人と少し違うところに気づくことも、一つの強みになる。
そして、「これが私の文章だ」と思えるものが書けたとき、自分自身に対する感覚も変わりました。
「人間として一回り成長できたような、ちょっとかっこいい自分になれた気がした」と話します。
英語を書くことは、単に英語力を使うだけではありません。
これまで自分が見てきたもの、感じてきたこと、好きだったものを、「自分の視点」として形にする作業でもあったのです。
心だけではなく、日常にも変化が出てきた
初めてエッセイを公開したときに感じたのは、「やり遂げた!」という大きな充実感でした。
ご主人も「自分の学びになることなら、全力でやりなよ」と背中を押してくれたそうです。
そしてYMさん自身が驚いたのは、変わったのが英語だけではなかったことでした。
好きなことに取り組むようになって気持ちが前向きになり、「体まで軽く感じるようになった」と言います。
以前なら尻込みしていた職場の会議でも、自分の意見を以前よりはっきり伝えられるようになりました。
その変化は、職場での人との関わり方にも表れていったそうです。
英語エッセイを書くためには、「私はどう思うのか」を自分に問いかけなければなりません。
その積み重ねが、英語を書く場面以外でも、自分の考えを言葉にする力につながっていったのかもしれません。
「何もしなかったら、何も変わらない」
受講を迷っていた頃の自分に、今なら何と声をかけるか。
そう尋ねると、YMさんはこう答えました。
「頑張ったら、いいことあるよ。何もしなかったら、何も変わらないよ」
30代でも、40代でも、何歳からでも、自分のために一歩踏み出す価値はあると、今は感じています。
お話を伺っていて印象に残ったのは、YMさんが以前の自分を「言い訳人間だった」と、あっけらかんと振り返っていたことです。
やりたいことはある。でも、仕事もある。子どももいる。今じゃなくてもいい気がする。
そうして後回しにしているうちに、時間だけが過ぎてしまう。
そんな経験は、きっとYMさんだけのものではありません。
YMさんにとって大きかったのは、英語が上達したことだけではなく、「やりたい」と思っていた自分の気持ちを、なかったことにしなくなったことなのだと思います。
自分の好きなことに時間を使い、自分の考えを言葉にして、「これが私の文章だ」と言えるものをつくる。
それは、誰かに与えてもらった自信ではありません。
自分自身で一つずつ積み重ねて手に入れたものです。
「やりたいことを、やりたいと言える自分になりたかった」
YMさんは今、そのとき思い描いていた自分に、少しずつ近づいています。
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