「英語、好きだったな」とふと思い出すあなたへ

2026.09.02
Columns

英語、好きだったんです。

学生のころ、英語の授業だけは楽しかった。洋楽の歌詞を調べて、意味がわかった瞬間が嬉しかった。海外ドラマを見ながら、「いつかこんなふうに話せたら」と思っていた。

だから学んできた。英会話スクールにも通った。TOEICの勉強もした。留学まではできなかったけど、できる範囲でずっと続けてきた。

でも、使う機会がなかった。

レッスンが終わると、日本語の日常に戻る。点数が上がっても、それを使う場面がない。旅行先では少し話せても、帰国すると元通り。英語を学ぶたびに「よし、今度こそ」と思って、でもまた使う機会がないまま、気づいたらモチベーションが落ちていた。

この繰り返しを、何度したかわからない。

本当は、英語で何かやってみたかった

正直に言うと、英語を仕事にしてみたいと思ったことがある。英語を使って、何か形にしてみたかった。

でも、自分より上手い人はいくらでもいる。帰国子女の人、留学経験者、英語がペラペラの人。自分が仕事にできるレベルじゃないことも、なんとなくわかっていた。

だから違う道を選んできた。英語は「好きなもの」として心の中に置いておいて、仕事や子育てや、目の前のことを優先してきた。

それは間違いじゃなかった。でも、ときどき思い出す。

あ、私、英語が好きだったんだと。

「今更」という気持ちの正体

「今更留学するわけにもいかない」「新しいことを始めるのも億劫」「年齢のこともある」「家族のこともある」。

この「今更」という気持ち、よくわかります。

でも少し考えてみてください。「今更」と感じているのは、英語への気持ちが冷めたからでしょうか。

違うと思います。

「今更」と感じているのは、英語を活かすための選択肢が「留学」や「英語を使う仕事に転職する」しか見えていないからではないでしょうか。

その選択肢なら、確かに今更です。でも、英語の使い方は、留学や転職だけではありません。

使う機会がなかったのは、「出口」がなかっただけ

英語のモチベーションが続かなかった本当の理由は、意志が弱かったからではありません。

使う機会がなかったからです。

人間のモチベーションは、使った実感から生まれます。「伝わった」「届いた」「読まれた」という経験が、次に向かう力になる。逆に、学んでも使わない状態が続くと、どんなに好きなことでもモチベーションは落ちていきます。

これは英語に限った話ではありません。どんな言語でも、どんなスキルでも、使わなければ熱は冷めていく。

英語のモチベーションが続かなかったのは、英語への気持ちが足りなかったからではなく、「出口」がなかっただけです。

英語をやり直した人たちを見ていくと、モチベーションが続かないと悩んでいた人が、英語で書いて発信し始めた瞬間に変わることがあります。「届いた」という実感が、何年も感じられなかった英語への熱を、一気に取り戻すことがあるからです。

留学しなくていい。転職しなくていい。

英語を使い始めるために、今の生活を変える必要はありません。

留学しなくていい。英語を使う仕事に転職しなくていい。新しいスクールに通い直さなくていい。

今、ここから、英語で書き始めることができます。

今日感じたこと。今日見た景色。好きなものへの思い。日本の暮らしの中で気づいたこと。これらを英語で書いて、外に出す。それだけで、英語は「学んでいるもの」から「使っているもの」に変わります。

「自分より上手い人がいる」は本当のことです。でも英語エッセイに必要なのは、英語の上手さではありません。あなたにしか書けない視点です。

帰国子女にも、留学経験者にも、英語ペラペラの人にも書けない話が、あなたの中にあります。日本で暮らしてきた40年、50年の経験が、そのままエッセイの中身になります。

もう一度、好きなことを真ん中に置いてみては

子育てが一段落した。仕事も落ち着いてきた。ふと、自分のことを考える時間が増えてきた。

そういうタイミングで、英語を思い出す人がいます。

誰かのために使ってきた時間が、少しずつ自分に戻ってきたとき、「そういえば私、英語が好きだったな」という気持ちが静かに顔を出す。

それは偶然ではないと思います。

ずっと後回しにしてきた「好きなこと」が、今、あなたに声をかけているのかもしれない。

英語を仕事にしなくていいです。完璧に話せなくていいです。ただ、もう一度、英語を自分の真ん中に置いてみる。好きだったものを、生活の中に戻してみる。それだけでいい。

好きなことが真ん中にあると、日常の見え方が少し変わります。英語で何かを書いてみようと思ったとき、今まで「当たり前」だと思っていた日常が、急に「伝えたいこと」に見えてくる。

それが、グローバルエッセイストの出発点です。

「好きだったな」を、「好きだ」に変える

「英語、好きだったな」とふと思い出す瞬間があるなら、その気持ちはまだ生きています。

「だった」になっているのは、英語への気持ちが冷めたからではなく、英語を使う場所がなかったから。使う場所ができた瞬間に、「だった」が「だ」に変わります。

諦めたわけじゃない。続けているとも言えない。そのどちらでもない場所にいる人へ。

出口は、あります。

学んできた英語を、届ける言葉に変えてみたいという方は、グローバルエッセイスト養成講座をのぞいてみてください。

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