「あなたは何をしている人ですか?」
この質問に、会社名や役職を使わずに答えられますか。
「○○株式会社の営業部です」「主婦です」「パートで事務をしています」。どれも事実だけど、どれも「自分自身」の説明にはなっていない。会社を辞めたら消える肩書き、家族との関係で成り立つ肩書き。
40代になると、ふと気づくんです。「私には、自分だけの肩書きがない」と。
でも、肩書きは誰かにもらうものではありません。自分で作るものです。しかも、40代から英語を使えば、思っているより早く、自分だけの肩書きを手に入れることができます。
この記事では、その具体的な方法をお伝えします。
「肩書き」とは何か
ここで言う「肩書き」は、名刺に印刷するものではありません。
「あの人は○○の人だよね」と、周りが自然に認識してくれる状態のことです。
「日本の食文化を英語で発信している人」「英語で子育てコラムを書いている人」「日本の文房具を海外に紹介している人」。
こういう認知が生まれると、何が変わるか。仕事が向こうから来るようになります。「○○について英語で書ける人を探しているんだけど」と声がかかる。会社の肩書きでは絶対に起きないことが、自分で作った肩書きでは起きるんです。
肩書きは「スキル」ではなく「テーマ × 発信」で作る
多くの人が「肩書きを作る=新しいスキルを身につける」と考えます。翻訳の資格を取る。英語教師の免許を取る。何かの認定を受ける。
でも、資格は肩書きではありません。資格は「何ができるか」の証明です。肩書きは「何をしている人か」の認知です。
肩書きを作るために必要なのは、スキルではなく「テーマ」と「発信」の掛け算です。
「テーマ」は、あなたが人より詳しいこと。仕事の経験でも、趣味でも、生活の中で積み上げてきた知識でもいい。
「発信」は、そのテーマについて英語で書いて、外に出すこと。
この2つが重なったとき、肩書きが生まれます。
テーマの見つけ方:「好き」と「詳しい」の交差点
「自分のテーマなんてない」と思うかもしれません。でも、あります。
考え方はシンプルです。「好きで、かつ人より少し詳しいこと」を探す。
好きだけど詳しくないことは、書き続けられない。詳しいけど好きじゃないことは、読者に熱が伝わらない。両方が重なるところに、あなたのテーマがあります。
たとえば。
- 料理が好きで、日本の家庭料理のレパートリーが100以上ある → 日本の家庭料理を英語で紹介する人
- 文房具が好きで、新商品が出るとすぐ試す → 日本の文房具を英語でレビューする人
- 15年間経理をやってきて、日本の会計制度には詳しい → 日本のビジネス慣習を英語で解説する人
- 子どもの中学受験を経験して、日本の教育システムに詳しくなった → 日本の教育事情を英語で発信する人
どのテーマにも共通しているのは、専門家である必要はないということ。「生活者として、実体験に基づいて語れる」だけで十分です。
肩書きが生まれるまでの3ステップ
テーマが見つかったら、あとはやることは明確です。
STEP 1:まず10本書く
テーマについて、英語で記事を10本書いてください。Mediumでもnoteでも自分のブログでもいい。
10本書くと、2つのことが起きます。
- 「自分はこのテーマで書ける」という自信がつく
- 「この中で特に反応が良かったもの」が見えてくる
それがあなたのテーマの中心になります。
最初の10本は、誰にも読まれなくていい。「10本ある」という事実が、次のステップの土台になります。
STEP 2:プロフィールを作る
10本書いたら、プロフィールを整えます。
「日本在住。日本の家庭料理について英語で発信しています」。これだけでいい。でも、この1行があるかないかで、あなたの見え方はまったく変わります。
記事が10本あって、プロフィールがある。それだけで、「この人は○○について書いている人だ」という認知が成立します。
これが「肩書き」の最小単位です。
STEP 3:同じテーマで書き続ける
肩書きは、1本の記事では生まれません。同じテーマで書き続けることで、少しずつ認知が積み上がっていきます。
「日本の家庭料理」で20本、30本と記事が増えていくと、「日本の家庭料理を英語で発信している人」という認知が固まる。
すると、「日本の食について書ける人を探している」という企業やメディアの目に留まるようになる。
ここまで来れば、肩書きはもう「自称」ではありません。周りが認めた、あなただけのポジションです。
なぜ「英語」で肩書きを作るのか
日本語で発信しても肩書きは作れます。でも、英語で作ると決定的な違いが2つあります。
競争相手が圧倒的に少ない
日本語で「料理ブログ」を書いている人は何万人もいます。でも、「日本の家庭料理を英語で書いている日本人」は、ほとんどいない。
英語で書くだけで、一気にブルーオーシャンに出られます。
「日本の教育事情を英語で発信している人」「日本のドラッグストア商品を英語でレビューしている人」。どのテーマでも、英語で発信している日本人は驚くほど少ない。
つまり、始めた時点でポジションが取れる。
届く範囲が桁違いに広い
日本語の読者は1億人。英語の読者は15億人以上。
同じ記事を書いても、届く可能性のある人数がまったく違います。
そして、海外の読者が求めているのは、ネイティブの完璧な英語ではありません。「日本に住んでいる日本人が、自分の言葉で語るリアルな視点」です。
あなたの英語が多少荒削りでも、「この視点は面白い」と思ってもらえる。
40代が「肩書き」を作るのに最適な理由
20代で肩書きを作ろうとしても、書く中身が足りない。経験が浅いから、薄い記事しか書けない。
60代で始めると、もちろんできるけれど、「もっと早く始めていれば」と思うかもしれない。
40代は、経験の蓄積が十分にありながら、まだ20年以上のキャリアが残っている。
今作った肩書きを、この先20年間使い続けられる。
投資対効果で考えると、40代が一番いいタイミングです。
しかも、40代はまだ体力も気力もある。週に1本記事を書くエネルギーは十分にある。
子どもの手が離れ始めて、少しずつ自分の時間が作れるようになる人も多い。
「いつか始めよう」のいつかは、今です。
まとめ|肩書きは、誰かにもらうものではない
会社の肩書きは、会社が決めます。家庭の肩書きは、家族との関係で決まります。どちらも、自分ではコントロールできない。
でも、「自分のテーマを英語で発信している人」という肩書きは、自分で作れます。
誰の許可もいりません。必要なのは、テーマと、10本の記事と、続ける意志だけです。
会社を辞めても消えない。家族の形が変わっても消えない。
あなたが書き続ける限り、あなたのものであり続ける肩書き。
それを、40代の今から作り始めてみませんか。