英語をやり直すなら何から?|40代50代の最短ルート

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「英語をやり直したい。でも、何から始めればいいかわからない」

40代50代で英語を再開しようとする人が、最初にぶつかる壁がこれです。

書店に行けば英語の教材は山のようにある。アプリもYouTubeも数えきれないほどある。選択肢が多すぎて、逆に動けない。

この記事では、40代50代が英語をやり直すときの「最短ルート」をお伝えします。最短と言っても魔法ではありません。「無駄を省いて、一番効率のいい順番で進む」という意味です。

STEP 0:まず「何のために」を決める

教材を買う前に、5分だけ考えてください。

「英語をやり直して、何がしたいか」。

「海外旅行で困らない程度に話せるようになりたい」と「英語で仕事をしたい」では、やるべきことがまったく違います。

ここがぼんやりしたまま始めると、どの教材を使っても「これでいいのかな」という迷いが消えない。迷いがあると続かない。

完璧な目標でなくていいんです。「英語のニュースが読めるようになりたい」「英語で短い文章が書けるようになりたい」。このくらいでいい。方向が決まるだけで、やるべきことが絞られます。

STEP 1:中学英語を復習する(最初の1か月)

遠回りに見えて、これが最短ルートです。

40代50代が英語をやり直すとき、一番多い失敗は「いきなり難しいことをやる」こと。TOEICの問題集を買ったり、ビジネス英語のテキストに手を出したり。結果、「全然わからない」で挫折する。

中学3年間の英文法が1冊にまとまった参考書を1冊だけ買ってください。あれもこれも手を出さない。1冊を2周する。

やってみると、「あ、これ覚えてる」「ここはあやふやだな」という感覚があるはずです。この「現在地の確認」が、やり直しの第一歩です。

1か月で完璧にする必要はありません。「中学英語はだいたいわかる」という感覚が持てれば十分。

STEP 2:英語に毎日触れる習慣をつける(1〜3か月目)

中学英語の復習と並行して、英語に「触れる」時間を作ります。

1日15分でいい。朝のコーヒー中に英語のポッドキャストを聞く。通勤中にアプリで単語を5個覚える。寝る前に英語のニュースサイトを1記事読む。

大事なのは、毎日途切れないこと。1日1時間を週3回やるより、1日15分を毎日やるほうが定着します。

おすすめの素材は、自分の興味に近いもの。料理が好きなら英語のレシピサイト。旅行が好きなら英語の旅行ブログ。好きなテーマなら、多少わからなくても読み続けられます。

STEP 3:音読を始める(2〜4か月目)

目で読むだけでは、英語は身体に入りません。声に出すことで、英語のリズムとパターンが身体に染み込んでいきます。

教材の英文を、声に出して読む。最初はゆっくりでいい。慣れてきたら、音声に合わせてシャドーイングする。

1日10分、同じ教材を3日間繰り返す。3日目には、驚くほどスムーズに読めるようになっているはずです。この「体感できる上達」が、モチベーションを支えてくれます。

STEP 4:書いてみる(3〜6か月目)

ここが40代50代の最大のアドバンテージを活かすタイミングです。

英語で何かを書いてみる。日記でもいい。好きなテーマについて3行書くだけでもいい。

書くことで、「わかっているつもりだった」ことが「実は使えなかった」と気づけます。この気づきが、次に何を勉強すべきかを教えてくれる。

そして、書いたものを外に出してみる。ブログやインスタに公開する。これだけで、英語が「勉強」から「使っている」に変わります。

STEP 5:使い続ける(6か月目以降)

ここまで来たら、あとは続けるだけです。

書くことを続ける。読むことを続ける。音読を続ける。新しい教材に飛びつかず、同じルーティンを回し続ける。

6か月前の自分を振り返ってみてください。あの頃は「何から始めればいいかわからない」と思っていた。今は、毎日英語に触れ、書くことができている。

この変化は、次の6か月でさらに加速します。

40代50代ならではの最短ルート

最後に一つ。40代50代には、20代にはない最短ルートがあります。

それは、「自分の経験を英語で書く」ことから始めるルートです。

20代は書く中身がないから、教材の例文を練習するしかない。でも40代50代には、書くネタが山ほどある。仕事のこと、子育てのこと、日本の暮らしのこと。

自分の経験を英語で書こうとすると、必要な単語や表現が具体的に見えてくる。「この言い回しが知りたい」「この状況を英語で説明したい」。この「自分ごと」の学習は、教材を順番にこなすより何倍も効率がいい。

やり直しの最短ルートは、「教材を完璧にこなすこと」ではありません。「自分が言いたいことを英語で言えるようにすること」。この視点を持つだけで、学習のスピードはまったく変わります。

英語ができる人は何が違うのか

「英語ができる人」を見ると、何か特別なものを持っているように見えます。

留学経験があるのかな。帰国子女なのかな。もともと語学の才能があるのかな。

確かに、そういう人もいます。でも、大人になってから英語を身につけた人も、実はたくさんいる。そして彼らに共通するのは、才能ではありません。

この記事では、英語ができる人に共通する「考え方の違い」についてお伝えします。スキルやテクニックではなく、もっと手前にあるものです。

1:「完璧」を目指していない

英語ができる人は、意外なほど完璧主義ではありません。

「だいたい伝わればOK」と思っている。文法の間違いを気にしすぎない。発音がネイティブと違っても、気にせず話す。

一方で、英語ができない人ほど「完璧な英語」にこだわります。「間違えたら恥ずかしい」「変な英語を話したくない」。この完璧主義が、英語を使う機会を奪っている。

英語は、使えば使うほどうまくなる。でも「完璧じゃないと使わない」と決めてしまうと、使う機会がゼロになる。ゼロからは何も生まれません。

英語ができる人は、不完全なまま使い始めて、使いながらうまくなった人です。

2:英語を「勉強」ではなく「道具」として見ている

英語ができない人は、英語を「勉強するもの」として捉えています。単語帳を覚える。文法を復習する。テストの点を上げる。

英語ができる人は、英語を「何かをするための道具」として見ています。英語で情報を得る。英語で自分の考えを伝える。英語で仕事をする。

この視点の違いは大きい。「勉強するもの」だと、英語は目的になる。「道具」だと、英語は手段になる。手段として使っている人のほうが、結果的に英語力の伸びも速い。なぜなら、「使う必要性」が学習を加速させるからです。

3:英語に触れる「量」が違う

英語ができる人は、勉強時間だけを見ると、できない人と大差ないことがあります。

何が違うか。「英語に触れている時間」の量です。

通勤中に英語のポッドキャストを聞いている。SNSのフィードに英語のアカウントが混ざっている。映画を観るとき字幕を英語にしている。調べ物をするとき、たまに英語で検索する。

どれも「勉強」ではありません。でも、この「ながら英語」の積み重ねが、英語の感覚を育てている。英語ができる人は、英語を「特別な時間」ではなく「日常の一部」にしています。

4:間違いを「恥」ではなく「学び」として扱っている

英語ができる人は、間違えたときの反応が違います。

「あ、ここはこう言うんだ。次から使おう」。これで終わり。

できない人は、「間違えた→恥ずかしい→もう二度と間違えたくない→使うのをやめよう」。こうなる。

間違いに対する態度の違いが、その後の成長速度を大きく分けます。間違いを恥だと思う人は、間違いを避ける。間違いを避ける人は、新しいことに挑戦しない。挑戦しない人は、伸びない。

間違えてもいい。間違えるたびに、一つ賢くなっている。英語ができる人は、この感覚を持っています。

5:「使う場」を自分で作っている

英語ができる人に「どこで英語を使っていますか?」と聞くと、多くが「自分で場を作った」と答えます。

英語のブログを始めた。SNSで英語の投稿を始めた。オンライン英会話を毎週の習慣にした。英語で日記を書いている。

「使う場」が向こうから来るのを待っていたら、永遠に来ません。英語ができる人は、使う場を自分で作り、そこに自分を置いている。

環境は、待っていても変わりません。自分で作るものです。

まとめ|違いは才能ではなく「考え方」

英語ができる人とできない人の違いをまとめると、すべて「考え方」に帰着します。

完璧を求めない。道具として使う。日常に英語を混ぜる。間違いを学びにする。使う場を自分で作る。

どれも、才能の話ではありません。今日から変えられることばかりです。

英語ができる人は、最初から英語ができたわけではありません。できない自分を認めたうえで、「それでも使い続ける」と決めた人です。その決断は、今日からでもできます。

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