TOEIC800点を超えている。英会話もそこそこできる。海外ドラマは字幕なしでだいたいわかる。
それなのに、英語で1円も稼いだことがない。英語力はあるのに仕事に繋がらない。活かせる場所が見つからない。
こういう人は、実はとても多いんです。「英語ができる」と「英語で仕事ができる」の間には、思っているより深い溝がある。
この記事では、英語ができるのに仕事に繋がらない人に共通する5つのパターンをお伝えします。耳が痛い話もあるかもしれません。でも、ここに気づくだけで、英語との向き合い方がガラッと変わるはずです。
共通点1:英語力を上げることがゴールになっている
これが一番多いパターンです。
TOEIC800点を取ったら、次は900点を目指す。900点を取ったら、今度は英検1級。英検1級を取ったら、次はIELTS。気づけば資格のコレクターになっていて、英語力は確実に上がっているのに、それを使って何かをした経験がゼロ。
英語力を上げること自体が悪いわけではありません。問題は、「上げたあと何をするか」が決まっていないことです。
目的地が決まっていないまま車を改造し続けているようなものです。エンジンは最高級、タイヤもピカピカ。でも、一度も公道に出たことがない。
英語は道具です。道具は使って初めて価値が出る。磨き続けているだけでは、永遠に「英語が趣味の人」で終わります。
共通点2:英語以外の「掛け算の相手」が見つかっていない
「英語ができます」だけでは、もう仕事にならない時代です。
オンライン英会話の普及で、日常会話レベルの英語力を持つ人は増えました。翻訳もAIがかなりのレベルでこなせるようになっている。「英語ができる」だけでは、差がつかないんです。
英語で稼いでいる人は、必ず「英語 × 何か」を持っています。
英語 × 経理の知識 → 外資系の経理ポジション。英語 × 日本の食文化に詳しい → 海外向けの食コラム。英語 × IT業界の経験 → 海外のクライアントとのブリッジ役。
掛け算の「×」の右側が空っぽのまま、英語力だけを上げ続けている。これが、稼げない人の2つ目の共通点です。
逆に言えば、あなたがすでに持っている経験や知識は、英語と掛け合わせた瞬間に武器になる可能性があります。問題は英語力ではなく、掛け算の相手に気づいていないことかもしれません。
共通点3:アウトプットがゼロ
英語の勉強は何年も続けている。単語も覚えた。文法も復習した。リスニングもやった。
でも、「自分の言葉を英語で外に出したこと」は一度もない。
インプットだけを続けている状態は、料理本を100冊読んで一度も包丁を握っていないのと同じです。知識はある。理論もわかっている。でも、実際に作ったことがないから、「自分は料理ができる」とは言えない。
英語も同じです。「英語ができる」と自信を持って言える人と、そうでない人の違いは、英語力ではありません。「外に出したことがあるかどうか」です。
ブログに1本記事を書いた人は、TOEIC900点で何も書いていない人より、「英語で仕事ができる人」に近い。これは感覚の話ではなく、事実です。なぜなら、仕事を依頼する側が見るのはテストの点数ではなく「この人は実際に何を書けるのか」だからです。
共通点4:「誰の役に立つか」を考えていない
英語を「自分のスキル」としか捉えていない人は、稼げません。
稼げる人は、英語を「誰かの問題を解決する手段」として捉えています。
「海外に発信したいけど英語で書ける人がいない」という日本企業の課題を解決する。「日本のことをもっと知りたいけど英語の情報が少ない」という海外の読者の欲求を満たす。「外国人の顧客対応ができる人がいない」という現場の困りごとを助ける。
英語力を「私はこれだけできます」と見せても、相手には響かない。「あなたのこの問題を、私の英語力で解決できます」と言えたとき、初めてお金が動きます。
「英語ができる」は自分の話。「英語で誰かの役に立てる」は相手の話。この視点の切り替えができるかどうかが、稼げる人と稼げない人の分かれ目です。
共通点5:完璧を待っている間に、不完全な人に先を越されている
「もう少し英語力が上がってから」「もう少し自信がついてから」「もう少し準備ができてから」。
この「もう少し」を何年続けていますか?
その間に、あなたより英語力が低い人が、ブログを始めています。あなたより文法が不正確な人が、Mediumに記事を公開しています。あなたより語彙が少ない人が、企業からライティングの仕事を受けています。
なぜか。彼らは「不完全なまま出した」からです。
不完全でも出した人は、出した瞬間にフィードバックを受けて、次に活かせる。完璧を目指して出さない人は、フィードバックがないから、いつまでも同じ場所にいる。
英語で稼いでいる人のほとんどは、最初から上手かったわけではありません。下手なまま始めて、やりながら上手くなった人です。
完璧な準備ができる日は来ません。来ないまま、また1年が過ぎます。
英語力が足りないのではない
5つの共通点を並べましたが、気づいたことはありませんか。
「英語力が足りない」は、1つも入っていません。
英語ができるのに稼げない人の問題は、英語力ではないんです。英語の「使い方」が見つかっていない。あるいは、見つかっているのに踏み出せていない。
英語力は十分ある。足りないのは、「使う場所」と「出す勇気」だけです。
あなたがすでに持っている英語力と、人生で積み上げてきた経験。この2つを掛け合わせて、外に出す。それだけで、「英語ができる人」から「英語で稼げる人」に変わる準備は整っています。
次に必要なのは、完璧な英語力ではありません。不完全なまま出す、最初の1回です。