英語の勉強を始めようとすると、考えることが増えます。
どの教材がいいのか。どの勉強法が正しいのか。どのくらいの時間をかければいいのか。TOEICと英検、どちらを先に受けるべきか。オンライン英会話とスクール、どちらが効果的か。
気づくと、英語の勉強について考えている時間が、英語を実際に勉強している時間より長くなっている。
「考えすぎ」は、英語学習の最大の敵です。でも、なぜ考えすぎてしまうのか。そして、どうすれば抜け出せるのか。この記事では、その話をします。
なぜ「考えすぎ」が起きるのか
考えすぎてしまう理由は、大きく2つあります。
一つ目は、選択肢が多すぎることです。
英語学習の教材や方法は、探せば無限に出てきます。アプリ、参考書、オンライン英会話、YouTube、ポッドキャスト、スクール。どれが自分に合っているのか、選ぼうとすると迷う。迷っているうちに時間が過ぎる。
二つ目は、失敗したくないという気持ちです。
「また挫折したくない」「今度こそ正しい方法でやりたい」「遠回りしたくない」。この気持ちが、動く前に考えさせてしまう。完璧な方法を見つけてから動こうとするから、いつまでも動けない。
長年英語を教えてきた現場で見ていると、考えすぎて動けない人と、とりあえず動いて考える人では、半年後の英語力に大きな差がついています。動いた人が必ずしも正しい方法を選んでいるわけではない。でも、動いた人は経験からフィードバックを得られる。考え続けた人は、何も得られないまま時間が過ぎていきます。
「考えすぎ」が英語学習を止める仕組み
考えすぎが英語学習を止めるのには、構造的な理由があります。
人間の脳は、不確実なことに直面すると「もっと情報を集めてから決めよう」と働きます。これは本来、リスクを避けるための自然な反応です。でも英語学習においては、この反応が裏目に出る。
「もっと情報を集めてから決めよう」→ 新しい勉強法の記事を読む → 「これも良さそう」「でもあっちも気になる」→ また迷う → また情報を集める。
このループに入ると、永遠に動き出せません。情報を集めるほど選択肢が増えて、決断がさらに難しくなる。「考えすぎ」は、やればやるほど悪化する習慣です。
「考えすぎ」から抜け出す方法
抜け出すための方法はシンプルです。
決める前に、まず動く。
完璧な教材を選んでから始めるのではなく、手元にあるもので今日から始める。正しい勉強法を見つけてから動くのではなく、とりあえず動いてみて、合わなければ変える。
現場で見ていると、英語が伸びた人のほとんどが「最初から正しい方法を選んだ人」ではなく「とりあえず動いて、やりながら修正した人」です。
具体的には、こうすると動きやすくなります。
「今日できる一番小さなことは何か」を考える。教材を選ぶことでも、勉強法を調べることでもなく、英語で1文書くこと。好きな英語の記事を1段落読むこと。それだけでいい。
小さく動いた経験が、次の一歩を生みます。「やってみたら案外できた」「この方法は自分に合っていない」というフィードバックが、次の行動を決めてくれる。考えてから動くのではなく、動きながら考える。これが、考えすぎから抜け出す唯一の方法です。
「どの教材がいいか」より大事なこと
英語学習で最もよく聞かれる質問の一つが「どの教材がいいですか?」です。
でも正直に言うと、教材の差より、続けるかどうかの差のほうが、英語力への影響がはるかに大きい。
最高の教材を買って3日でやめた人より、普通の教材を1年続けた人のほうが、英語力は高い。これは当たり前のことですが、教材を探しているときは忘れがちです。
どの教材を選ぶかより、今日始めるかどうか。どの勉強法が正しいかより、続けられるかどうか。この視点に切り替えると、「考えすぎ」のループから抜け出しやすくなります。
悩む時間は、学習時間ではない
一つだけ、はっきり言います。
教材を比較している時間、勉強法を調べている時間、どちらがいいか迷っている時間。これらは英語の学習時間ではありません。
その時間に英語で1文書いた人は、前に進んでいます。その時間に好きな英語の記事を1段落読んだ人は、前に進んでいます。考えている間、英語力は変わりません。
長年教えてきた現場で何度も見てきた光景があります。「どうすればいいですか?」と悩み続ける人と、「とりあえずやってみます」と動き出す人。半年後に大きく変わっているのは、例外なく後者です。
悩む時間を、動く時間に変える。それだけで、英語学習は前に進み始めます。
まとめ
「考えすぎ」は、英語学習の最大の敵です。
完璧な教材を探し続けること、正しい方法を見つけてから動こうとすること、失敗を恐れて動けないこと。これらはすべて、考えすぎから来ています。
抜け出す方法はシンプルです。今日できる一番小さなことをやる。英語で1文書く。記事を1段落読む。それだけで、考えすぎのループから抜け出せます。
動きながら考える。この順番に変えるだけで、英語学習は大きく変わります。
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