英語コラムライターになったなみさんが、取り戻したものとは?
英語コラムライター養成講座を修了し、実際に英語コラムを書き続けているライターたちのストーリーをお届けします。
かつて仕事に誇りを持っていたけれど、今は子育てに追われて「自分」を後回しにしている。
そんな感覚を抱えたまま、何年も過ごしている女性は少なくない。
なみさん(40代・2児のママ)も、そのひとりだった。
20代でカナダへ渡り、ビジネス英語を武器に現地で働いていた彼女は、結婚・出産を経て英語から遠ざかり、「私って、今何者なんだろう」という喪失感をずっと抱えていたと言う。
「喪失感」の正体
なみさんが感じていた「自分は何者でもないのでは」という感覚は、英語力の問題ではなかった。
かつて自信を持って仕事をしていた自分と、育児に追われる今の自分。そのギャップが、じわじわと自己肯定感を削っていた。
注目したいのは、なみさんの動機だ。「英語を勉強したい」ではなく、「昔の自分を取り戻したい」という気持ちで動いた。英語はあくまで手段であり、本当に求めていたのは自分らしさの再発見だった。この動機の深さが、講座を最後までやり切る原動力になったのだと思う。
「難しい英語はいらない」という気づき
受講当初、なみさんはライティングや文法への苦手意識から、高いハードルを感じていたと言う。
しかし講座を通じて気づいたのは、「難しい英語を使わなくても、日本人としての自分の視点を書けばいい」ということだった。
英語コラムに求められるのは、流暢さではなく書き手固有の視点と経験だ。完璧な英語よりも、「自分にしか書けないもの」がある人の方が強い。この気づきは、英語に苦手意識を持つ多くの人に共通する突破口になりうる。
電車の中が、デスクになった
育児と本業を抱えながら、なみさんが活用したのは電車の移動時間などの「隙間時間」だった。
まとまった時間がなくても続けられる。これは、忙しい40代女性にとって非常に重要なポイントだ。コラムのネタ探しは日常のあらゆる場面に潜んでいる。通勤中に感じたこと、子育ての中で気づいたこと、それらがそのまま、国際読者に向けた「日本の視点」になる。
なみさんの場合、それが少しずつ収益にもつながっていった。
自分が変わると、周りも変わる
なみさんがイキイキと活動し始めたことで、夫が家事や育児により積極的に関わるようになったと言う。
これは偶然ではない。自分の挑戦に本気で向き合っている人は、周囲にエネルギーを与える。自分のための一歩が、家族関係にまで波及していく。なみさんの話を聞いていると、「自分を後回しにしない」ことが、結果として家族全体にとっても良い選択だったのだとわかる。
「昔の自分を、肯定できた」
講座を通じてなみさんが得た最大のものは、英語力でも収益でもなかった。
「あの頃の私は消えたわけじゃなかった」この言葉に、すべてが詰まっている。
キャリアが途切れていた時期も、育児に追われていた時間も、無駄ではなかった。それどころか、その経験こそが今の英語コラムの源泉になっている。過去を丸ごと肯定して前に進めたとき、人は本当の意味で自分を取り戻す。
英語が得意じゃなくていい。まとまった時間がなくてもいい。昔の自分が積み上げてきたものは、ちゃんと今の自分の中にある。なみさんのストーリーが、そのことを証明している。
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