「英語が好き」を仕事に変える人が最初にやっていること

Columns

<p>英語が好き。</p>

<p>でも、それを人に言うとき、どこか後ろめたさがありませんか。</p>

<p>「好きって言っても、別にペラペラなわけじゃないし」「資格があるわけでもないし」「仕事で使ってるわけでもないし」。好きだと言った直後に、言い訳を添えてしまう。</p>

<p>「ただ好きなだけ」の自分に、自信が持てない。</p>

<p>誰かに「英語やってるんだ、すごいね」と言われても、「いや、全然。趣味みたいなもので」と返してしまう。本当は趣味で終わらせたくない。でも、趣味以上だと言える根拠がない。</p>

<p>この記事は、そんな「英語が好き。でも、それだけ」の人に向けて書いています。「好き」を仕事に変えている人たちが、最初に何をしたのか。その共通点をお伝えします。</p>

<h2>「好き」に自信が持てない理由</h2>

<p>英語が好きなのに自信が持てない。この感覚には、ちゃんとした理由があります。</p>

<p>日本社会では、「好き」だけでは評価されないからです。「好き」の上に「TOEIC何点」「英検何級」「留学経験あり」という証明がないと、「英語ができる人」とは認めてもらえない。</p>

<p>だから多くの人が、自信をつけるために資格を目指します。スコアが上がれば、「好き」に根拠ができる。「私、TOEIC800点なんです」と言えたら、堂々と「英語が得意です」と言える。</p>

<p>この気持ちはよくわかります。そして、資格を取ることは素晴らしいことです。何年も勉強を続けて、スコアを上げていく努力には本当に価値がある。</p>

<p>ただ、一つだけ知っておいてほしいことがあります。</p>

<h2>資格を取っても「自信がない」は消えない</h2>

<p>TOEIC800点を取った人が、全員自信を持っているかというと、そうでもないんです。</p>

<p>800点を取ると、次に見えるのは900点の壁。900点を取っても、ネイティブの会話についていけない自分に気づく。英検1級を取っても、「実際に英語で仕事をしたことがない」という事実は変わらない。</p>

<p>テストで証明された自信は、「もっと上がいる」と知った瞬間に揺らぎます。なぜなら、それは「他者との比較」で成り立つ自信だからです。</p>

<p>本当に揺るがない自信は、「英語を使って、何かをした」という体験から来ます。テストの点数ではなく、「自分の英語が誰かに届いた」という手応え。この自信は、比較では崩れません。</p>

<p>だから、資格を目指すのはいい。スコアを上げる努力は続けていい。でも、それと並行して、「使ってみる」こともやってみてほしいんです。</p>

<h2>仕事に変えた人が最初にやったのは、資格を取ることではなかった</h2>

<p>英語を仕事にしている人たちに話を聞くと、面白い共通点があります。</p>

<p>最初のきっかけは、資格を取ったことではないんです。</p>

<p>「ある日、自分が好きなことについて英語で書いてみた」。これが、ほぼ全員に共通するスタート地点です。</p>

<p>日本のカフェ文化が好きで、英語でブログに書いてみた。子どもの弁当を毎日作っていて、その写真に英語のキャプションをつけてインスタに載せてみた。日本の文房具が好きで、海外の人に向けてレビューを書いてみた。</p>

<p>どれも、特別なことではありません。資格も、留学経験も、完璧な英語力も必要なかった。必要だったのは、「好きなこと」と「英語」を掛け合わせて、外に出す勇気だけ。</p>

<h2>なぜ「好きなことを書く」が仕事に繋がるのか</h2>

<p>「好きなことを英語で書いただけで仕事になるの?」と思いますよね。</p>

<p>なります。ただし、1本書いただけではなりません。積み重ねが必要です。</p>

<p>仕組みはこうです。</p>

<p>好きなことについて英語で記事を書く。それをMediumやブログなど、記事が残る場所に公開する。5本、10本と増えていくと、そこに「この人は○○について英語で書いている人だ」という認知が生まれる。</p>

<p>この認知こそが、資格とは違う種類の「証明」になります。</p>

<p>TOEIC800点は「この人は英語の試験で800点を取った」という証明。でも、英語の記事が10本あるのは「この人は実際に英語でこれだけのものを書ける」という証明。仕事を依頼する側が見たいのは、間違いなく後者です。</p>

<p>そして、好きなことについて書いているから、続けられる。義務感ではなく「書きたいから書く」なので、挫折しにくい。「好き」は、継続力という最強の武器になるんです。</p>

<h2>「好き」の価値を過小評価していませんか</h2>

<p>ここで少し立ち止まって考えてみてください。</p>

<p>あなたが英語を好きでいられること自体が、実はすごいことなんです。</p>

<p>多くの人は、学生時代に英語を嫌いになっています。テストのために詰め込んで、受験が終わったら忘れて、二度と触りたくないと思っている。それが普通です。</p>

<p>その中で、大人になっても英語が好きで、何年も手放さずにいる。誰に頼まれたわけでもないのに、勉強を続けている。これは才能です。「好き」を維持できる人は、思っているより少ない。</p>

<p>そして、この「好き」は、仕事にしたときに最大の武器になります。なぜなら、好きでやっている人の文章には、義務で書いている人の文章にはない熱量が宿るから。読者はそれを感じ取ります。</p>

<h2>資格は「土台」、好きは「エンジン」</h2>

<p>ここまで読んで、「じゃあ資格は意味がないの?」と思ったかもしれません。</p>

<p>そんなことはありません。資格は土台です。英語力の土台がしっかりしていれば、書ける文章の質も上がる。TOEICのスコアを上げる努力は、そのまま文章力の底上げに繋がります。</p>

<p>ただ、土台だけでは車は動きません。エンジンが必要です。そのエンジンが「好き」です。</p>

<p>資格という土台の上に、「好き」というエンジンを載せる。そして、書くことでアクセルを踏む。この3つが揃ったとき、英語は「趣味」から「仕事」に変わります。</p>

<p>スコアを上げる努力は続けていい。でも、それと同時に、好きなことを英語で書いて外に出してみる。この両輪で進むのが、一番確実な道です。</p>

<h2>最初の一歩は、驚くほど小さい</h2>

<p>「英語が好き」を仕事に変える人が最初にやったこと。それは、資格を取ることでも、留学することでも、英語の専門家になることでもありませんでした。</p>

<p>好きなことについて、英語で書いてみた。たったそれだけです。</p>

<p>あなたが好きなことは何ですか。料理、旅行、映画、日本の文化、子育て、美容、何でもいい。それについて、英語で3行書いてみてください。そしてそれを、どこかに公開してみてください。</p>

<p>完璧じゃなくていい。資格がなくてもいい。「好き」があれば、それで十分です。</p>

<p>その3行が、「ただ好きなだけ」を「好きを仕事にしている人」に変える最初の一歩になります。</p>

関連記事