英語ライティング 独学|本当に使える教材と、続けるための考え方

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本屋に行けば、英語学習の本は山ほどあります。

リスニング、会話、TOEIC対策、英検対策。どれも充実している。でも、探してみると気づきます。「英語でコラムを書いて、海外に発信したい」という目的に合った教材は、ほとんどないことに。

英語ライティングの教材は存在するけれど、多くはビジネスメールか英作文試験向けです。「自分の経験を英語で書いて、海外の読者に届けたい」という人のための本は、意外なほど少ない。

この記事では、英語ライティングを独学で続けてきた視点から、本当に役立つものとそうでないものを正直に書きます。

まず確認しておきたいこと

教材を選ぶ前に、一つだけ確認してほしいことがあります。

あなたが英語で書けるようになりたい目的は何か。

ビジネスメールを書くため、英検やTOEICのスコアを上げるため、それとも「自分の経験や考えを英語で書いて、海外の人に読んでもらいたい」のか。

この記事は、最後の目的を持っている人向けです。英語の試験対策やビジネスライティングを目的としている方には、別の教材が向いています。

目的が違えば、必要な練習も、使うべき教材も、まったく変わる。ここだけは最初に確認しておいてください。

本当に使えるもの

海外の英語コラムを読む

これが、一番の教材です。教科書じゃなくて、実際に読まれているコラムそのもの。

MediumとSubstackは、無料で読める記事が多い。日本文化やライフスタイル、社会テーマのコラムも豊富にあります。

読み方のポイントは一つだけ。好きだと思った記事の構造を分解すること。どんな1文から始まったのか。どこで読む気持ちが動いたのか。締めはどう終わっているのか。

この分析を5本やると、英語コラムの「型」が体に入ってくる。文法書を何冊読むより、格段に実践的です。

英語日記

毎日3〜5文、今日あったことを英語で書く。それだけです。

内容は本当に何でもいい。「今日の昼はカレーだった」でいい。「電車が遅れた」でいい。「なんか疲れた」でもいい。

「書く」筋肉は、書くことでしか鍛えられません。英語日記を1ヶ月続けると、英語で文を組み立てるスピードが確実に変わります。最初の1文が出てくるまでの時間が、だんだん短くなる。

On Writing Well(William Zinsser著)

英語ノンフィクションライティングの古典的な一冊。英語で書かれているけれど、平易な文体なので辞書なしでも読める。

「シンプルに書くこと」「余計な言葉を削ること」「読者を常に意識すること」。これが具体的に書かれています。

文法の本ではなく、「なぜシンプルな文章のほうが伝わるのか」という考え方ごと学べる本です。コラムを書きたいなら、手元に1冊置く価値がある。

薄い文法本を1冊

英語コラムを書くのに必要な文法は、思っているより少ないです。

主語と動詞の一致、時制の使い分け、接続詞の使い方。これだけ押さえれば、書き始められます。

分厚い文法書は必要ありません。「一晩で読み切れる薄さ」のものが理想。読み終えた達成感が、次の一歩につながります。「中学英語で十分」というのは、本当のことです。

GrammarlyとChatGPT

ツールは「書かせるため」ではなく「磨くため」に使う。これだけ守れば、どちらも最高の教材になります。

Grammarlyは自分で書いた英語に貼り付けると、文法ミスや冗長な表現を指摘してくれます。ChatGPTには「これ自然ですか?」「もっと短くするには?」と聞く。

大事なのは、修正されたときに「なぜこうなったのか」を考えること。ただ修正を受け入れるだけでは英語力は上がらない。「なぜこの表現のほうが自然なのか」を一つずつ理解していくと、同じミスをしなくなっていきます。

続かない本当の理由

独学が続かないのは、意志が弱いからではありません。

一番多いのは、完璧を目指して止まるパターンです。「もっといい文章が書けるはず」と思いながら、1文も完成しないまま終わる。完璧な未完成より、粗削りな完成のほうが価値があります。出すことが最優先。

次に多いのは、成果が見えないと感じるパターンです。「書いてるけど、上手くなってるのかわからない」。これは、3ヶ月分の記録を読み返すと解決します。成長は積み上がった後にしか見えないから。最初の記事と最新の記事を読み比べたとき、必ず「あのころより書けるようになってる」と気づく。

それから、「なんとなく英語が上手くなりたい」という曖昧な目的でいると続きません。「英語で日本のことを書いて、海外の人に読んでもらいたい」という具体的なゴールが見えているときのほうが、続く力が出ます。

続けるために、仕組みを作る

意志に頼らず、仕組みで続ける。

書いたものを公開する場所を作ること。noteでもMediumでもWordPressでもいい。「公開した」という事実が、次を書く動機になります。誰かに読んでもらえると、もっと書きたくなる。

書いたら、次は読む。海外の英語コラムを1本読む。インプットとアウトプットをセットにすると、読んだ記事のいい部分が自然に自分の文章に染み出してきます。

「とにかく続ける」は続きません。「3ヶ月、週1本書く」と決める。期間が見えると、途中でやめたくなっても「あと何回か」と思えて踏ん張れます。

教材より「書いた数」が英語力を決める

結局のところ、英語ライティングの独学に特別な教材は必要ありません。

海外のコラムを読む。英語日記を書く。書いた文章をGrammarlyとChatGPTで磨く。週1本、コラムを完成させる。

これを3ヶ月続けた人と、いい教材を探し続けて1本も書かなかった人の間には、半年後に大きな差がついています。

今日、英語で1文書いてみてください。それが最初の一歩です。

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