英語コラムライターの1日|仕事の流れを具体的に紹介

2026.03.31
Columns

英語コラムライターの1日|仕事の流れを具体的に紹介

「英語コラムライターとして働いてる」というと、「毎日どうやってやってるの?」と、よく聞かれます。

たぶん、華やかな仕事を想像している人もいるかもしれない。

海外のメディアとやり取りして、おしゃれなカフェでMacBookを開いて……みたいな。

現実はもっと地味です。

朝:コーヒー飲みながらネタ拾い(15〜30分)

朝のルーティンの延長みたいなもの。

コーヒーを入れて、スマホで海外のSNSをなんとなく眺める。

Redditや海外の掲示板で、日本のことが話題になっている投稿を見かけることがある。

「日本のリンゴが1個3ドルもする。信じられない」と嘆いている外国人がいる。

私たちにとっては普通の「贈答用フルーツ」の文化。

でも彼らには「ありえない価格設定」。

こういうズレを見つけると、「あ、これ書ける」と思う。

別にSNSじゃなくてもいい。

朝スーパーに行ったら惣菜コーナーの値引きシールが目に入って、「これ海外の人に説明したら面白いかも」と思う。

電車に乗ったら全員がスマホを見ていて、「この光景、海外では異様らしいな」と思う。

英語コラムを書くようになると、日常の見え方がちょっと変わる。

今まで素通りしていたものが全部ネタに見えてくる。

これが地味に楽しい。

午前:書く(2〜3時間)

子どもが学校に行った。

洗い物を片づけた。

さて、書くか。

パソコンを開いて、テーマについて英語で書き始める。

500〜800語。

原稿用紙で2〜3枚分。

最初から綺麗な文章を書こうとしない。

まず40点の汚い下書きを最速で書き切る。

完璧を目指すと1行目で止まる。

いいから書け、直すのは後だ、と自分に言い聞かせる。

途中でわからない表現が出てくる。

ここで辞書を引き始めると、そのままブラウザのタブが10個開いて、気づいたら30分経っている……というのが一番よくある罠。

だから、わからないところは「[あとで調べる]」と書いて飛ばす。

書く時間は書くことだけに使う。

調べるのは後。

ただ、どうしても手が止まることもある。

テーマは決まっていても、「どこから書き出そう」「この話の切り口は何だろう」と30分くらいパソコンの前で固まっていることもある。

たとえば「忖度」を英語にしようとする。

「Guessing」じゃ軽すぎる。

「Reading between the lines」は近いけど、日本特有の重さとちょっとした滑稽さが抜け落ちる。

辞書を引き、類語辞典をさまよい、海外の記事を読み漁る。

「ああ、この言い方だ」と、自分の感覚にぴたりとはまる表現に出会えた瞬間。

これがたまらない。

調子がいい日は1時間半くらいで下書きが終わる。

調子が悪い日は3時間かかっても終わらない。

そういうものです。

午後:寝かせてから推敲(1〜2時間)

午前中に書いたものを、数時間放置する。

これけっこう大事で、書いた直後は「なかなかいい文章じゃん」と思うんだけど、時間を置いて読み返すと「ここわかりにくいな」「この文、長すぎるな」「この段落、いらないかも」が見えてくる。

Grammarlyに通して文法チェック。

直す。

読み返す。

また直す。

場合によっては構成ごと組み替えることもある。

ChatGPTに「この段落、もっと自然な英語にできる?」と聞いてみることもある。

AIは文法チェックだけじゃなく、「もう少しカジュアルなトーンにして」「この説明、英語ネイティブにはわかりにくいかも」みたいな相談相手としてもけっこう使える。

ただし、AIの出力をそのまま使うことはない。

あくまで自分の言葉を磨くための壁打ち相手。

推敲に1時間で済む日もあれば、2時間かかる日もある。

最後に一つだけやること。

声に出して読む。

目で追うだけだと気づかないリズムの悪さや、同じ言い回しの繰り返しが、耳で聞くとすぐわかる。

地味だけど、これをやるかやらないかで仕上がりがかなり変わる。

よし、これでいいかな。

公開ボタンを押す。

隙間時間:コメント返しとリサーチ

記事にコメントがついたら返す。

「この記事面白かった。日本のお弁当についてもっと知りたい」なんてコメントが来たら、次の記事のテーマが決まる。

読者がネタをくれる、みたいなこともある。

あとは次の記事の下調べ。

日本語で調べて、「これを英語でどう表現しよう」と考える。

この時間は電車の中でもできるし、夜ベッドの中でスマホでもできる。

トータル:3〜6時間。日によってバラバラ

正直に言うと、「1日○時間」と決まっているわけじゃない。

テーマがすぐ決まって、筆が乗って、推敲もサクッと終わる日は3時間くらいで全部終わる。

逆に、テーマに悩んで、書いては消し、構成を組み替えて、推敲にも時間がかかる日は6時間近くかかることもある。

慣れてくると平均的には3〜4時間に落ち着いてくる。

でも最初のうちは、1本書くのに丸一日かかっても全然おかしくない。

不思議なのは、この時間が「しんどい」とはあまり感じないこと。

「あ、この表現いいな」「この切り口で書いたらどうなるだろう」と考えている時間は、勉強とも仕事とも違う。

気づいたら2時間経ってた、みたいなことがよくある。

「毎日やらなきゃダメ?」

全然。

週1〜2本書ければ十分。

「土曜の午前中だけ」でもいい。

3〜4時間集中して1本書けば、月4本。

それで回ります。

ただ、長く続けている人を見ていると、「やる気が出たから書く」はやっていない。

やる気に頼ると、やる気がない日は書かない。

で、そのまま1週間、2週間と空く。

長く続けている人は、「時間が来たからパソコンを開く」を歯磨きのようにやっている。

やる気があるかどうかは関係ない。

開けば、なんだかんだ書き始める。

書き始めれば、なんだかんだ乗ってくる。

1週間空いても、2週間空いても、また書けばいい。

やめなければそれでOK。

まとめ

英語コラムライターの1日。

朝ネタを拾って、書いて、直して、公開する。

書くとそれ以上でも以下でもない。

でも、朝スーパーで見た値引きシールが英語コラムのネタになって、それを読んだ地球の裏側の誰かが「面白い」と言ってくれる。

この一連の流れが、日常の中で静かに回っている。

そういう毎日です。

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